オガクズ等を吸水材として乾燥ハウスで乾燥させる施設や、円盤の一部を液面に浸しながら回転させる回転円盤型の施設などがあります。
いずれの施設も、雨水対策として屋根が必要ですが、通気性を確保するようにしてください。蒸散能力は、施設の構造によって違います。蒸散が少なくなる冬に測定した、きちんとした実証試験データにもとづいて、必要な施設の大きさを設定してください。
蒸散では、水分だけでなく、アンモニア、硫化水素、揮発性脂肪酸なども揮発しますから、悪臭対策が必要です。嫌気的な腐敗が起きないように、なるべく新鮮な汚水を蒸散するようにします。
乾燥堆肥舎型では、有機物の分解を見込むことができますが、通常の堆肥化のように温度が上がるわけではないので、過信しすぎないようにしてください。あまりに多くの有機物を投入すると、泥濘化して乾燥効率が低下します。揮発しない成分は、吸水材に残るので、ある程度蓄積したところで堆肥化して農地還元する必要があります。この堆肥には、リン、カリウム、カルシウム等が高い濃度で含まれていることが予想されるので、きちんと堆肥化し、成分分析をして適切な施肥を行えば、良い肥料になります。
回転円盤型では、有機物を多く含む水を蒸散させると、汚泥が発生して蒸散機能に支障が出ます。有機物を多く含む汚水を蒸散する時は、あらかじめ有機物を除去する処理をする必要があります。また、尿を多く含む場合は、アンモニアが揮散して悪臭や装置の腐食の原因になります。あらかじめ簡易ばっ気などで揮発しにくい硝酸に変えたり、硫酸を混ぜて硫安にしておく必要があります。ミネラル成分や未分解の有機物など、気体になるもの以外は残るので、その処理が別途必要です。消毒水や洗剤などの農地還元に支障がある汚水でなければ、濃縮されたミネラル成分だと考えることができますから、きちんと成分分析をすれば、良い肥料として使える可能性が高いです。農地還元できなければ、産業廃棄物として業者に処理してもらうことになります。


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