好気性ラグーン処理

 大きなため池に貯め、微生物や藻類などに浄化させる方法です。単に貯め置くだけなので管理が容易です。処理水は、放流できるほどではないにしても、嫌気性ラグーンよりもきれいで臭気が少ないです。汚濁物質量あたりに要する面積が広大なため、ふん尿を主体とするような汚濁物質濃度が高い汚水を処理するのには適していません。

 好気的な微生物の分解による浄化ですが、酸素の供給を、水面からの供給と、藻類が太陽光による光合成で作る酸素に依存しています。このため、汚濁物質の量に従って、水面の面積を大きくする必要があります。嫌気性ラグーン25倍ほどの面積が必要とされています。

 ばっ気をすることで、水面の面積を小さくすることができます。しかし、電気料がかかることに加え、微生物の増殖が多くなるために多くの汚泥が発生するようになります。また、ばっ気によって撹拌されることから、汚泥がまき上がって泡が発生しやすくなります。ばっ気をより積極的に行うのであれば、スラリーばっ気簡易ばっ気になります。

 かなり大きな面積を要するので、日本で適用できることは少ないですが、活性汚泥処理施設などを設置するほどでもない少量の汚水を浄化したいときなどに利用できるかもしれません。

 好気性ラグーンは、処理水を貯留するための槽も必要なので、通常は2槽以上の構造になっています。槽は、地下水を汚染しないように遮水する必要があります。周辺の表流水などの無用な水が流れ込まないように、周辺を盛り土するなどします。また、大きな池なので、人が立ち入らないように周辺に高い柵をするなどして、事故がないように配慮してください。→水槽の構造



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