人工湿地

 湛水した田んぼのような状態を人工的に再現し、微生物や水生植物などに浄化させる方法です。自然の湖沼が持つ浄化能力と同じものなので、基本的に管理に労力を要しません。だたし、浄化能力を超える汚水を投入すると、ただの貯留槽になってしまいますから、この点だけは注意を要します。かなり大きな面積を要するので、日本で適用できることは少ないですが、活性汚泥処理施設などを設置するほどでもない少量の汚水や、ほとんどが雨水のような汚濁物質濃度が極端に低い汚水を浄化するときや、ある程度浄化処理をした後に高度に浄化したいときなどに利用できます。

 好気性ラグーンに似ていますが、浅くすることで積極的に植物の効果を利用しています。植物と微生物の作用によって、脱窒の効果が非常に高いので、ある程度浄化しても窒素が残りやすい畜産汚水の高度浄化処理に適しています。しかし、繁茂しすぎた植物を除去してやらなくてはならないですし、寒冷地では冬季に植物が枯れてしまうので、浄化能力が低下するという問題があります。

 地下に浸透しないように遮水する必要があります。また、流入水がすぐに排出されないように、細長い水路状にするなどの工夫が必要です。


人工湿地は、繁茂した植物の処理が問題


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