酪農尿汚水の簡易ばっ気処理処理施設のばっ気槽
適切な処理ができるためには多くの条件を満たさなくてはなりません。
- ばっ気槽の容積
1日の汚水量の10倍の有効容積が必要です。1つの槽になっているのが理想的ですが、既存の水槽や容器を流用する場合は、それらを連結してこの容積にします。連結する場合は、自然流下で流れるようにし、水面よりも下でつなぐようにしてください。連結したばっ気槽では、1つめのばっ気槽で激しく発泡することが多いので、この場合は、最後のばっ気槽にポンプを設置して、最初の槽に水を送って、全体が均一になるようにします。
- ばっ気槽の形状
ばっ気によって槽内の水が十分にかく拌されるようになっていなくてはなりません。このためには、水槽の形状と散気管の設置場所が重要です。有効水深は2〜4mで、槽のもっとも短い横幅が、有効水深の0.9〜1.2倍でなくてはなりません。四角形の場合は、散気管を設置した反対側の角にハンチを付けます。
- 散気管
上の図の○がついた形状の散気管の位置に設置します。散気管の先には、ディフューザー(散気管の先に付ける金魚のブクブクみたいなもの)を付けてください。散気管のメーカーに問い合わせて、適切な数を用意してください。高価ですが、目詰まりしにくい散気管もありますので、手間と価格を検討して、良い方を選択してください。
- 空気ポンプ
- ばっ気槽の容積の2倍の空気量を1時間で送り出せる能力が必要です。例えば、1日に1m3の汚水を投入するならば、ばっ気槽の容積が10m3で、1時間で20m3の空気量が必要なので、毎分330Lの能力の空気ポンプとなります。
- 能力が弱くてはダメですが、強過ぎても電気代のムダになります。
- 中古品があれば安く導入できます。
- ポンプの台数は少ない方が管理が楽です。
- 予備のポンプを確保しておくべきです。中古の物件が出たときに確保するようにすれば、費用を抑えることができます。
- ポンプの吸気側は、粉塵を吸い込まないようにフィルターを付けてください。
- ポンプの排気部分に圧力計を付けてください。
- 水温が高くなってポンプが壊れることがあるため、水中機械ばっ気方式(水中にモーターがあるタイプ)は使えません。ばっ気槽の外から空気を送り込むタイプのポンプにしてください。
- ばっ気ポンプから配管
ばっ気ポンプから、ディフューザーまで配管します。いくつかに分岐させる時には、分岐先それぞれにバルブを設置し、風量を調整できるようにしておきます。配管はなるべく大きな口径の管を使ってください。例えば、1000L/分のポンプから出てくる管は直径10cm、分岐して散気管までの管は直径5cm程度の太さのようにします。
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