汚泥類と家畜ふんの融合

 日本下水道協会が実施した試験に、牛ふんと下水汚泥(乾燥汚泥)を混合したものがあります。小規模試験で、色々な配合比で試験した結果、牛ふんと乾燥汚泥が1:1から1:0.3までの混合比で良好な発酵をすることがわかりました。

 次に、実用規模で、牛ふんと乾燥汚泥が10:1と10:5の試験を行いました。実験は、強制通気を行わない畝みぞ堆積方法で、混合物を1.5mの高さにして行った結果、80〜100日で堆肥化できることがわかりました。そのときの堆肥の成分を表に示しました。

汚泥融合堆肥の成分例(現物%,渡部)
牛ふん:汚泥 水分 炭素 窒素 リン酸 カリ 炭素率
10 : 1 36 23.8 1.7 2.0 1.5 14
10 : 5 30 18.7 1.7 2.9 1.1 11


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