建築廃材には高濃度のクロム、銅、ヒ素を含くものがある

  床下等には、防腐・防蟻として、CCA処理された木材が使われています。薬剤が内部にまで加圧注入されている木材は、建築されてから数十年経っていても、高濃度のクロム、銅、ヒ素を含んでいます。

表 CCA処理木材(廃材)に含まれる重金属濃度の範囲 (mg/kg木材)

最小 最大
クロム 212 5980
79 2750
ヒ素 62 2670
((社)日本建材・住宅設備産業協会「木質系廃材の異物・有害物質排除に関する調査」2003年、160ページの表4.2.17から引用)

 でき上がり堆肥の銅や亜鉛濃度が高い場合は、表示義務があります。(→高濃度の重金属を含んでいる堆肥はダメ)もちろん、クロムやヒ素を高濃度で含む可能性のある堆肥は、使ってもらえませんし、農地に還元すべきではありません。(→「有機質肥料等推奨基準に係る認証要領」)「CCA処理木材分別の手引き」(北海道立林産試験場)(パンフレット/詳細版)を参考に分別する必要があります。基本的には、1階の床面よりも下にある木材(根太、大引き、基礎付近の柱など)は堆肥に混ぜてはいけません。

ドイツの廃材条例の基準値


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