細断古紙は泥濘化しやすい

 古紙は、ふんの水分が高いと泥濘化しやすいです。愛知県農業総合試験場が行った試験では、細断古紙のみを牛ふんに混合した場合(図のオレンジのライン)は、通気性が確保できなかったために発酵温度の上昇が遅い結果になりました。


 図 牛ふんに細断古紙およびオガクズを様々な割合で混ぜたときの堆肥化温度の推移
(愛知県農業総合試験場「粉砕古紙を牛ふんの堆肥化に利用」から引用)。


 また、敷料として使った例ですが、北海道畜産試験場「牛の敷料および牛ふんの堆肥化副資材としての破砕古紙の利用(2002年)」、愛知県農業総合試験場「粉砕古紙を牛ふんの堆肥化に利用」、静岡県畜産試験場「古紙の畜舎敷料資材としての利用(2001年)」のいずれでも、細断古紙のみを敷料とすると泥濘化して紙粘土状に固まることを指摘しています。


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