発酵床における豚舎の規模、床材の使用量、堆肥舎の規模

 肥育豚舎で全量排出型または戻し利用型の床管理をし、床材にオガクズを使用する場合の値を示します。戻し利用型は、床材の7割を戻し堆肥とし、2年に1回は全てを新しいオガクズに交換する管理方法とします。これら以外の管理方法の場合には、あてはまらないので、ここで示した値をそのまま使用してはいけません。

  1. 豚房の広さ
     豚舎の構造は、少頭飼い豚舎多頭飼いハウス豚舎を参考にしてください。肥育豚1頭当たりに必要な飼育面積は、表1の「発酵床面積」と「コンクリート床の面積」を参考にしてください。冬の方が広い飼育面積を必要とするので、こちらに合わせて設計します。

  2. 発酵床の深さ
     全量排出型ならば40cm、戻し利用型ならば60cmの深さをお勧めします。浅いと泥濘化しやすく、床の一部交換やかく拌の頻度が高くなります。深すぎると、床材の必要量が多くなって経費がかさんだり、床の処理量が多くなって手間がかかるようになります。

  3. オガクズの必要量
     表1の「オガクズ必要量」を参考にしてください。通常の固液分離豚舎よりも2倍以上が必要になります。

  4. 使用済み床材の発生量
     表1の「出荷時の豚房からの床材の排出量」は、豚房から堆肥舎に運び出す量です。「出来上がり堆肥の排出量」が、堆肥として耕種農家等に廻さなくてはならない量です。

  5. 堆肥舎の規模
     表1には、強制通気なしで、高さ2mに堆積する堆肥舎で、堆肥化する場合の値を示してあります。「堆肥発酵期間」は、発酵床でふんの分解が進むため、通常よりも短い期間で済みます。戻し利用型の場合、未分解物が少ないのでかなり短い期間で良いですが、防疫管理のため、65℃以上の発酵を3回(切り返し2回)行う必要があるため、1週間の発酵が3回で21日とします。
     堆肥の排出量が多いため、広いストックヤードが必要です。表1の「堆肥ストックヤードの面積」は、4ヵ月分をストックするために必要な面積です。より長期間のストックが必要な場合は、それに見合った分だけの広さを確保してください。


表1 発酵床の設計や管理に用いる値



表2 表1の値を算出するための諸原値



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